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「俺ハ疲レテルンダ」
「かつてないぐらいの棒読みで言ったってダメ!バツとして道草を食うことを命じます!」
「お前の掲げるルールなんか知るか」
後もう少しで靴箱だというのに、こいつはどうも俺の進路の邪魔をしたいらしいな。
「ていうか光希ちゃんも理沙ちゃんも一樹がいなくても大丈夫じゃね?」
「名前で呼ぶな、殺すぞ」
「…今はいいだろシスコン野郎」
一つ言っておくが俺はシスコンなんかじゃない。
ただ周りは俺のことをそう呼んでいるだけだ…。
あぁ、早く帰りたい。
「早く帰らせろ。帰らせてくれ」
「わ、わかった、わかったから…放せ……喉仏がなくなる………」
何を言っているのかさっぱり分からないが、とりあえずようやく俺は帰れるようだ。
…何で黒井が咳き込んで倒れているかは俺の知ったことでない。
「…明日は土曜日か」
何かする用事もないが、とりあえず呟いてみた。
別に何もすることない。
「明日暇なら遊ぼうぜ」
もう生き返ったか。
もっと死にかけるくらい締め上げてやればよかったな。
「そうだな…」
「んじゃ明日一樹ん家に行くから」
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