缶蹴り~前編~

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1人目:北河 笹子。 理沙の友達にして私の子分A。 「笹子ー、今ヒマだよね?どうせベッドに転がってマンガ読んでんでしょ?」 『何で分かったの!?テレパシー!?』 「そう、それ。とにかくヒマなら公園においで、動きやすい格好でね」 『うん!すぐ行くね!』 この子は警戒心よりも好奇心が強いんだね。 少しくらいためらってもおかしくないのに、なんて気持ちいい返事をしてくれるんだか。 さすが子分A。 2人目:早川 沙希 私の最高の親友。 「沙希、今日ってヒマ?」 『………とりあえず何をするかを聞いてから答えたいんだけど』 さすがに沙希は簡単には了承してくれそうにないかな…。 「缶蹴りがしたいんス、みんなで」 ここはストレートに闘ってみるしかないよ! さぁ、沙希よ、このストレートをどうやってかわすんだい!? 『へぇ…急にどうしたの?』 お、すぐに拒否らなかった。 「いやー、ウチの若いもんがだらけてたからこれは缶蹴りしかないかな~って…」 『………嘘でしょ?正直に言ってみなさい、そしたら行ってあげるから』 うぅ…。 鋭い。
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