缶蹴り~前編~

7/7
前へ
/77ページ
次へ
『お待たせしました。今日は暇なので、行かせてもらいますわ』 「え…いや…もっと大切なことがあるよ、雪亜」 さすがに失業者のみなさんのことを考えたら恐ろしくて缶なんて蹴れません。 『何を言ってますの!とにかく行きます!公園で待ってますわよ!』 「ちょっ!雪亜…!」 切られた。 ていうかよく公園って分かったな、あのとんでもお嬢様。 「…ま、いっか、メンバーはこんなんで…」 さすがに会社一つ潰れたりはしないでしょうに…。 うん、大丈夫だよ、光希。 「光希ちゃん、一樹も準備できたよ?」 「うん、それじゃあ張り切って公園に行こうか!」
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加