遥かなる高みに君はいた～一輪の花～

～遥かなる君へ～

それより……

「無事か……なんか変な事されたか？」

「大丈夫……もう少しで怪しかったけど……」

女の子はニコッと微笑む。

ドキッ……またか……この感じ……なんだ？

くっ……今は感情にとらわれない方がいいか。

「ならよかった……」

俺は顔には出さずに、答えた。

「本当ありがとう！今までこんな事ってなかったから。」

だろうな……むしろ今の時代にこんな事に巻き込まれる方が珍しい。

「それで頼みがあるんだけど……」

女の子はそう言って、俺の方を見る。