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『おはようシャード。
朝は適当に食べて、お使い行ってちょうだい。
買うものリスト下に書いといたから』
「えー、まじかよ」
俺は不満そうに呟いた。
うん、不満だ。
うんざり、てかげんなりした顔で、その紙の下の方を見る。
確かに食材やら日用品やらのリストが、母のこまめな筆跡で書いてある。
俺は顔をしかめ、食パンをトースターに突っ込む。
イライラしていたため、思ったより勢いがついてしまった。
「うわっ!?」
急にトースターから爆発音がして、火花が散った。
俺はとっさにしゃがみこむ。
なんだ!?
もう音はしないので、恐る恐る顔を上げた。
パンは一気に真っ黒焦げになり、煙が出ている。
「ちっ」
なんだよ、強く入れただけでここまでなるかよ。
俺は忌々しさから舌打ちする。
真っ黒なパンを隅っこを持って取り出し、捨てる。
そして、買い物リストを引っ付かんで、何も食べずに家を出た。
やってらんねえよ、ったく。
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