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能力発動によって学校まで瞬間移動をした樹、拓人、海斗の三人がその場から一瞬にして消える。
「へぇ。あれが1-Cの柊樹、佐藤拓人、松原海斗か」
三人が消えた場所に一人の人物が現れた。
背が高く、真っ白な髪、赤い目をした、存在感のある人物である。
その人物を見た聖条学園の生徒が慌てて逃げ去っていく。
「あら?珍しいわね。ここはあなたの通学路じゃないはずだけど?」
と、存在感のある男の後ろから声がかけられる。
「はんっ。それはテメェもだろうが」
声をかけられた男は後ろの人物の方を向くように自らの体を反転させる。
「久しぶりになるわね、会うのは」
男が振り向いた先には、一人の小女。
背は比較的低い部類で、髪は透き通るような金色、目は青みがかった色をしている。世に言う美人な小女である。
「あぁ、久しぶりだな。北川春香」
小女の名前は北川春香。聖条学園2-B所属。LV11の電撃使い【エレクトロマスター】である。
「あなたは何をしにここへ来たの?金森直樹先輩」
春香の前に立っている男の名前は金森直樹。聖条学園3-A所属。LV11の一方通行【アクセラレータ】。現在、この学園都市で最も強いとされている超能力者である。
因みに、2番目は、柊樹。3番目に北川春香が来る。恐らく、佐藤拓人は、4、5番目くらいの実力を持っているだろう。
要するに、今、聖条学園に行く途中の交差点には学園都市に十一人(拓人のLVアップにより10→11)、聖条学園に四人しかいないLV11の内の二人がいるという、とても近寄りがたい雰囲気が漂っている。
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