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東京都首都圏中央部、そこには円形のドームが何万キロにも渡って一つの都市を形成している。その名は、
『学園都市』
学園都市の内部では、外部と違うところが二つほどある。
一つ目は、この学園都市の内部の住民はそのほとんどが学生(小~大)であること。
二つ目は、学園都市に住む全ての住民が『超能力』を使えること。
である。
それ以外は外部と全く変わらないのである。
AM7:00、とある学生寮にて。
「ふぁー、よく眠れたな」
寝起き独特のあくびと共に一人の男子が目を覚ました。彼の名前は柊樹【ヒイラギイツキ】。この物語の主人公。
「おーい、朝だよ。起きて」
未だに眠たい目を手で擦りながら樹は隣のベッドで寝ているルームメイトに声をかける。
「あと、2分35秒」
声をかけられたルームメイトはお決まりのセリフを口に出す。
「時間設定細かっ!」
2分35秒という細かい時間設定にツッコミを入れつつ樹はベッドから起きて制服へと着替えにクローゼットに向かう。
窓の外は既に明るく、いかにも朝だ!!という雰囲気を部屋へと送るべく、太陽がテラテラ輝いて、光が部屋に差し込んで来て眩しい。
そんな太陽の光に顔をしかめながらも樹は着替えを済ませていく。
「ほら、2分35秒たったよ。起きて。遅刻したいの??」
着替えを済ませた樹が再びルームメイトに声をかける。ちなみに、時間はちゃんとストップウォッチで計っていた。
「おう。おはよー、樹」
「うん。おはよう、カイ」
やっと起きたルームメイト松原海斗【マツバラカイト】に視線を向けながら樹は朝食のベーコンエッグを作っている。
学園都市に朝が来て、学生・教師の日常が始まる。
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