一章 『検査』クラス対抗超能力向上対戦

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学園都市。そこには多くの超能力者が住んでいる。 学園都市に住む超能力者は能力の強さ、発動領域などによってLV別に分類されている。 超能力のLVは全12段階である。 LV0~LV11の12段階評価である。 LV0 ~LV3までは大体、幼児。 LV4~LV8までは小、中、高校生。たまにだが、幼児の中にもLV4、5が現れる。大人の中にも低LVの超能力者が現れる。 LV9、10は、そのほとんどが大人である。大人と言っても学園都市にいる大人は教師しかいない。 そして、最高LV11。このLVは謎が多いが、一つだけわかっているのは……LV11に到達できるのは学生だけだと言われている。そして、今、学園都市には10人のLV11がいる。 その中の一人、柊樹。彼の能力はというと……それはもうすぐわかるだろう。 「ふぁー、眠たいな」 聖条学園1-C教室、窓際の一番前の席に座る樹があくびを噛み殺しながら授業始業の合図を待っている。その机の上には何も乗っていない。別に、忘れたわけではない。今日は、教科書は一切いらない日。 「ほらー、席つけ」 ガラガラと扉を開け入って来たのは、C組担任の初音咲【ハツネサキ】先生。 「みんな、わかっていると思うが………」
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