一章 『検査』クラス対抗超能力向上対戦

6/6
前へ
/38ページ
次へ
そう口を開いたのは、樹だった。 「あぁ、他のクラスは――」 咲先生が呟き資料を見て口を開く前に樹が言葉を遮る。 「あぁ、2-Bと3-Aであの二人がいるかどうか見てください」 樹の言ったクラスには一人ずつLV11がいる。 一人は、北川春香【キタガワハルカ】。電撃使い【エレクトロマスター】である。 二人目は、金森直樹【カネモリナオキ】。一方通行【アクセラレータ】。 おそらく、今回のクラス対抗超能力向上対戦は、1-C、2-B、3-Aの3クラスのいずれかの対決が主になるだろう。 「ええーと、北川も金森も出るようだぞ」 咲先生が言った言葉に樹は少しだけ微笑んで 「それは良かったです。楽しみができました」 と呟いた。 実力『検査』、クラス対抗超能力向上対戦まで、あと一週間。 フォーメーションや分岐班、突撃班を決めるのには十分な時間と言える。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加