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「皆!TRPGやるぞ!」
いきなり部室の扉が開き、大声を出しながら大男が現れた。
すると皆は、テキパキと机を重ね綺麗に揃える。
揃え終わると、筆記具と分厚い本を片手に適当に座る。
大男は、片隅に座る俺に気がつく。
「君は…?」
そういい掛けると、如月先輩が説明する。
「仮入部者っす」
「をを!そうか!俺はTRPG娯楽部部長の『山瀬真澄』だ!4年生だ」
「1年の竜崎一馬です」
「TRPGには興味があるのかな?」
「え…まぁ…」
山瀬先輩は、コピー用紙を香川先輩に渡しつつも、俺に色々と質問をして来た。
「もしかして、TRPG初心者?」
「はい…TRPGってなんですか?」
「よし!俺が一からTRPGとはなんやら教えてやろ!その前にちょっと待っててくれ」
「はぁ…」
山瀬先輩は、皆に指示してから俺の元に一冊の本を持ってやって来た。
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