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「ざっとこんなもんかな?」
TRPG娯楽部の部長である山瀬真澄先輩が『TRPG』について熱く語ってくれた。
こんなゲームがあるなんて、生まれて初めて知った。
山瀬先輩は「マイナーなゲームだからね」と俺の心を覗いたかのように、呆けている俺に笑顔で言った。
「…でTRPGに欠かせないのがコレだ!」
山瀬先輩は、こっちに来た時に持ってきた分厚い本を俺に見せる。
本の台本には『真女神転生TRPG魔都東京』と書かれていた。
真女神転生は、確か、アトラスが出しているゲームだよな?
神話に出てくる天使や神、聖獣、鬼、妖精などを全て悪魔と呼ばれ、主人公はその敵対すり悪魔と交渉して、交渉が成立すると悪魔が仲魔になる。
また、悪魔と悪魔を合体して最強の悪魔を作る独特のシステムを持ったゲームだったなぁ。
今では、いつくものメガテンシリーズが出ている。
「メガテン…ですか?」
俺は真女神転生を略して疑問に答えた。
「ああ、そうだ。真女神転生…通称『メガテン』。この本はTRPGのルールブックと呼ばれる本だ。言わば、ゲームでいうシステムだ。TRPGは、このシステムを使って遊ぶんだよ」
「ふむ」
「竜崎君はメガテンについて知っているみたいだから、説明がしやすいな」
山瀬先輩は、メガテンTRPGのルールブックのページを開けた。
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