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帝国側兵士の死者は多く……とても苦しい立場だった。
そんな中で共和国側の将軍の死骸を持って帰還した兵士がいた。
帝国の参謀は事実を確認して共和国の体制が整う前に
帝国はすぐに残存勢力を結集して共和国軍に奇襲をかけた
共和国軍は抵抗したが指導者のいない軍は脆く
翌朝、戦場となったマルク平原は共和国軍の兵士の死骸で埋め尽くされた
その後戦況は大きく帝国側に傾き
共和国側を押しに押した
マルク平原での戦いの後も、謎の巨躯の兵士は帝国のピンチに颯爽と現れ幾度なく逆境を覆した
帝国歴126年、冬共和国側の首都サマルカンドは陥落
―帝国歴127年―――共和国の降伏により終戦
マルク平原から勃発した戦争
俗に言うマルク戦役は凄惨を極め
生還した数少ない兵士は謎の巨躯の兵士に助けられたと口を揃えた
首都陥落の報告を受け
謎の巨躯の兵士の輝かしい戦果に国王は――『この勝利に貢献し、幾多の逆境を覆した英雄であるその兵士を親兵として取り立てる』―と公布したがその兵士は傭兵らしくさらに終戦と同時に僅かな賃金を受け取って行方を眩ましたとの報告をうけた
人達は勝利と終戦をもたらした名も顔も知らない彼を英雄と崇めた
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