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「美姫姉いないんだから、人手が足りないんだよ! 分かってんでしょ? あんたも見てないで、手伝いな――さ、い!!」
最後の言葉と同時に、高く跳躍。
空中で銃を構え、発砲した。
ズダダダダダ
タイミングよく飛び出してきた『何か』に、命中する。
しかし。
手応えはない。
「ちいっ」
幸は反転し、引き金を引く。
今度は――?
幸ははっと振り返った。
「りゅう! そっち!!」
「げ!?」
自分の方を指差されて、竜牙は潰れたカエルのような声をあげた。
何だって!?
こっちにくる!?
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