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そのまま基也は地面に座るとトンガリ帽子を首から外し、地面にパサッと投げた。
基也は右手が無意識にポケットを探っていることに気づく。
基也「あ~、タバコ吸いたい」
「生徒会メンバーの不良発見」
給水塔の影に隠れていた豊と明美がニヤニヤ笑って基也を見ていた。
基也「なんだお前らも逢い引きか?」
取り乱すこともせずに基也は近づいて来る二人に言った。
相葉「クスクス……優ちゃんが給水塔まで来ないか冷や冷やしちゃった」
楽しそうに明美は優しく笑いながら右手で口元を押さえる。
冴島「このコスプレ目立ち過ぎて、落ち着いてラブシーン出来ないんだよ」
冗談混じりでうんざりしたように両手で衣装を引っ張る豊。
基也「似合ってるぞ、お坊ちゃま」
座ったまま豊を見て、基也はニヤリと笑う。
冴島「それはそれは、ありがとうございます」
小人姿の豊は上品にお辞儀をして、頭を起こすとウシシと笑った。
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