7人が本棚に入れています
本棚に追加
―いいか、よく聞け。俺の親父も、爺さんもそのまた爺さんも…この川と共に流れて来たんだ。
後から生まれくる人々の為に、この川が何処まで続くのかを教えるんだ。
国で…人種で分かれていようが、必ず繋がりがある事を伝えるために…。
俺が根を張るときは、次はお前が流れてくれ…
さんざん、言われてきた。何度も何度も同じように…。だから、俺も当たり前のように思っていた。
「ふふ…」
笑いがこぼれる。
夢のように感じていた旅立ちは近い。
最初のコメントを投稿しよう!