壊れる日常

2/7
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
退屈な授業… 俺、水城亜紅人(みずしろ あくと)は片肘をつきながら、教師の呪文のような授業を眺めている。 今は四限目の授業でこれが終わったら昼飯だ。 3、2、1… キーンコーンカーンコーン っしゃ!! 授業終了のチャイムと同時にクラスの大半は教室をでていった。 ほとんどのやつは購買だろうが、俺は違う。 俺が三つ隣のクラスの前に着くと、教室の入口から彼女が見えた。 彼女は窓際の席で、降り始めの雨を見ていた。 亜紅人「華煉!」 俺が呼ぶと彼女は窓の外に向けていた視線をこちらに向けた。 彼女の名前は夕凪華煉(ゆうなぎかれん)。 五ヶ月前から俺の… 大切な人だ。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!