研究録

3/5
前へ
/10ページ
次へ
ハンターとは人間の体を遺伝子操作で飛躍的に運動能力を伸ばし、純粋に殺傷力のみを目的として作られる兵器である。 一年後...51体目でようやく試作品が完成した。 これから演習に入っていくのだが、場所がない、まさかハンターを外に持ち出す訳には行かない。 途方にくれた我々にトイメイクは我々に電脳空間を提供してくれた。 電脳空間で仮想兵士を使った戦闘演習を行った。 演習の過程でいくつもの問題が浮き彫りになった。 運動能力は問題ないが知能に問題がある。 単体の抹殺命令は実行できるが、団体での優先ターゲットの選別、味方の判別ができない事が発覚した。 視界に入った物を片っ端から攻撃している。 攻撃性が強すぎる、まるでバーサーカーだ。 だが失敗と思われたこの研究成果を発表した所上からお褒めがあった。 全くおかしな事だ。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加