研究録

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次に防御・回避演習に入る。 ハンターの弱点は人間と同じ頭だ、頭に一発でも銃弾を食らうと脆く倒れてしまう。 だから防御演習は重大な課題である。 第一段階が拳銃... 第二段階が国産89式(自動小銃) 第三段階が重火器による耐久性のテスト... 一、二は100発撃った時のデータである。 回避率は 第一段階では0発だが、第二段階では12発の被弾が確認された。 第二段階で被弾したが、ハンターは頭、首以外は硬化している為通常の小火器は大抵弾いてしまう、いずれも頭への被弾がなかったため、これは許容範囲に入る。 だが第三段階で事故が起きた。 ロケット弾(RPG7)の爆撃に三発耐えた実験事態は上手くいった、だが電脳空間で破損したハンターが現実の世界で脳損傷で完全に破損していた。 これじゃあ話が違う、我々は抗議をしようとしたが、上はトイメイクにヘコヘコするだけで取り合ってくれなかった。 トイメイク側からの損害賠償も満足のいく額ではなかった。 全く冗談じゃない、一体のハンター開発にどれだけの時間を要したと思ってるんだ。
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