5529人が本棚に入れています
本棚に追加
あれから十年後..
龍は食事は与えられていたが普段は神藤家の本館とは離れた倉庫に閉じめられその様子はまるで監獄のようだった…
たまに母親がきてこっそりと遊んだり、外に連れだしたりしていたが見つかってしまいこの一ヶ月は来ていなかった…
「何で僕はここにいるんだろ…母様…何できてくれないの」
そう問いもただ牢獄のような建物に響くだけ
ガチャッ
突然ドアが開いた
「龍様旦那様が御呼びです私について来てください」
「はい…」
(なんだろう…僕は何もやってなんだけど…)
本館に入りしばらくすると父親の部屋についた
「ここで少しお待ち下さい…
旦那様!龍様を御呼びしました!」
「入れ」
「失礼します」
「何で呼ばれたかわかるか?」
父様は僕の名前を呼んでくれたことは一度もない
「いえわかりません」
「お前はこれから神藤と名乗るな」
「えっ?どういう事ですか?」
「さらばだな醜い奴め!やっとお前が消えてくれる」
「な、何の話ですか」
僕が醜い?
やっぱりそう思ってたんだ…でも消えるってどうゆう意味?
「強制転移…」
この日を境に龍は神藤家から姿を消した
最初のコメントを投稿しよう!