1 side 真弓

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「ご飯一緒するの。2ヶ月振りじゃない?ずっとテスト作りとかで忙しくしてたもんね。」 会社のエスカレーターで、1人だったからって。思いを素直に口に出して喋ってしまうくらい高揚していた。 「お疲れ様でした!」 受付の女の子にも、笑顔で挨拶するくらい…。 「すごい幸せそうだね。ちょっと、羨ましい…。」 「同感。」 でも、私には幸せな未来なんて待ってなかった。 待ち合わせのレストランへ着くと、まだ彼は来ていなかった。
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