1.果てしない青空

3/6
前へ
/78ページ
次へ
程なくして、彼の墓が在る寺に着いた。俺達は遅めに来たので、既に何人かが参った後が有った。 「あ…晃汰の友達?」 ふと後ろから、男の声がした。俺はゆっくりと振り返る。 俺「あっと、そうです。貴方は?」 兄「俺は晃汰の兄です。お忙しい中、有難う…。晃汰もきっと、喜ぶよ。」 光吉「あの…!晃汰は…生まれつき病弱とかだったんですか?後、小耳に挟んだんですが…家族からはあまり…。」 すると、晃汰君の兄貴は、思い掛けない言葉を言い放つ。 兄「晃汰がゲイだった事がバレた以前に、両親からは蔑んだ…敬遠されてたんだ。 彼は親戚の子だったんだけどね、本当の両親が幼い頃、旅行中に亡くなったんだ。 それで親戚中を転々として、ウチに来た訳。」
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!

469人が本棚に入れています
本棚に追加