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程なくして、彼の墓が在る寺に着いた。俺達は遅めに来たので、既に何人かが参った後が有った。
「あ…晃汰の友達?」
ふと後ろから、男の声がした。俺はゆっくりと振り返る。
俺「あっと、そうです。貴方は?」
兄「俺は晃汰の兄です。お忙しい中、有難う…。晃汰もきっと、喜ぶよ。」
光吉「あの…!晃汰は…生まれつき病弱とかだったんですか?後、小耳に挟んだんですが…家族からはあまり…。」
すると、晃汰君の兄貴は、思い掛けない言葉を言い放つ。
兄「晃汰がゲイだった事がバレた以前に、両親からは蔑んだ…敬遠されてたんだ。
彼は親戚の子だったんだけどね、本当の両親が幼い頃、旅行中に亡くなったんだ。
それで親戚中を転々として、ウチに来た訳。」
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