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「ちょっと華夜?!早くしなさい!!」
「はい…」
この人は私のお母さん。
とても"お母さん"だなんて呼べる人ではないし、血も繋がっていないパパの再婚相手。
だから私はこの人の事を"明子さん"と呼ぶ。
私の本当のママは病気で亡くなった。
元々体が弱くて、私が5才の時に病気にかかり、そのまま治らず。
だけど最期まで穏やかに笑う優しい人だった。
そんなママが大好きだった。
パパは大きな会社の社長さん。お祖父ちゃんが社長だったのをパパが継いだ。
…7才の時だった。
継いだと思ったら今度は再婚。
パパは忙しくあまり帰ってこないのを知って、明子さんは私に暴力をふるった。
"あの人によく似たその顔早く消えてしまえばいい"
そう言いながら。
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