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ジリリリリー
音の根源は恐らく敏明の部屋だろう。
鳴り始めて数分はたったが全く止まる気配がない。
早由里は意を決して敏明の部屋に向うことにした。
ジリリリリー
部屋に近付くに従って音が大きくなっていく。
…トントン
「……」
もちろん反応はない。
ガチャ…
「失礼します…旦那さ…敏明さん?」
昨日話している時に敏明から恥かしいから下の名前で呼んで欲しいと言われたのを思い出し慌てて訂正する。
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