機会

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「はぁ…。」 ついたってどうにもならないのにため息をついてみた。 あれからこまちフーズさんはなんの問題も無い。 リードもしっかり守って発注してくれている。 本来ならこんないい事はないのだ。 うちも向こうさんもきちんと仕事をしている証拠なのだから。 これが違う取引先だったらオレもめちゃくちゃ嬉しいのだ。 だって仕事ラクになるし。 だけど…。 だけど、なのだ…。 何かないと電話はこない。 何かないと電話はできない。 何かないとあの凛とした声が聴けないのだ…。  あの声、聴きてーな…。 そんな時だった…。 .
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