人質として

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伊達政宗は、この書簡を読み、暫し考えこんだ。自分にとっても無くてはならない右目である小十郎を、危うい細川邸に送り、小十郎に何かあっては、自分にとっても大きな損失であり、支えを失ってしまう。政宗にとっても小十郎は、無くてはならない大切な龍の右目なのだ。今まで政宗が自由に戦ってこられたのも、龍の右目、片倉小十郎が政宗の背中を守り続けていたからだ。
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