いきなりの出会い~ソラの段~

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「あれ? あの影はなんだろう、カラス……じゃないよね?」 そう思ってる間に小さかった影は、ほんの少しの考え事をしている間に大きくなっていた。 ミズキは内心焦っていた。 もちろんこんな奇妙な光景に出会うのは初めてで、今までに体験したことがあるはずもない。 自分でも心臓が大きく鼓動しているのがよく分かる。 ミズキは心にある焦りを振り払い、気持ちを落ち着かせた。 そして、ついにミズキの目の前にまでせまって来た影を、ミズキは反射的に受けとめる。 父親譲りなのか分からないが、そういう度胸はしっかりとしているのがミズキだ。 受けとめた影響で後ろに転んでしまったが、ミズキが抱えているモノは、外傷もなく大丈夫。 転んでしまった影響で頭を軽く打ち付けてしまったが、今のミズキには関係ない。 今大切なのは、落ちてきたモノはなんなのか……だ。
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