いきなりの出会い~ソラの段~

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「私の心の中は貴方でいっぱい…… こんなに話せて、優しくて、初めて私は幸せを感じました。 でもだからこそ、私が迷惑をかけてはいけない気がする……」 そう言い終わる直前に、どこからともなく、一陣の強い風が吹き荒れた。 それに伴い桜も吹き荒れ、まるで天に流れる、鮮やかなピンク色の天の川のようであった。 しかし少女の目には、違うナニかが映っている。 桜のようなピンク色の髪。 茶と緑色の美しいドレスを来た、宙に浮く綺麗な女性だった。 その者は少女に言う。 「我はこの地を治める者、タムティルと申します。 どうかミズキに付いていてあげてください。 彼にはもう、あまり時間はないのです。 貴方が希望を……ミズキを支えてください。 貴方もきっとミズキに救われますから。」 タムティルという名の女性は、それだけを言い残し去っていった。 そしていつしか風に誘われて、少女は夢のなかに陥っていた。
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