プロローグ

2/2
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
500年に一度。 その鳥にとって最も大切な儀式が、 今始まろうとしていた。 パチンと音をたて、燃えあがってゆく彼の巣は 激しく、彼を今にも焼き付くさんばかりだった。 彼が炎へ足を踏み入れようとした、 そんな時、 カサリと近くの茂みから音がした直後、 バァン!とゆう激しい音が響いた。 グラリと、影が炎へ落ちてゆく。 そして、その影に追い撃ちをかけるように、 もう一度バァン!と、 静かな森の中で異質な音がこだました一一一一一
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!