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謎が多すぎる。
王の"候補第1席"
これについては分かる……まだ分かる。
「俺も1つ質問。魔界は確か…魔王の決め方は血筋だよな?」
「………………私は気分が悪いわ。ルル、後は色々とお願い」
「はいです。……血筋で決める…それは前回までのお話しです。現魔王様……イヴァ様のお父様は――」
「狂ってるのよ。じゃあおやすみなさい」
バタン―
その言葉を残しイヴァは広間を出て行った。
あんな苦虫を噛み潰した見たいな顔したら言いたくない事だなんてすぐ分かる。
「はぁ…まさかの触れちゃダメな所か……まぁ、後で謝るとして続きよろしく」
「…はいです。現魔王様は奥様の死でおかしくなりましたです。まだ2歳のイヴァ様に、まるで奥様そのままにならせるために…全てを尽くしていましたです。魔法、仕草、喋り方、好きな物、全てにおいてです」
エゴ。子供は逆らえない。逆らう事を知らない。
「ふーん。似てる……な」
「何か言ったですか?」
「いんや、気にしないで……で、どうしても似てない部分が見えてくる。体型、容姿、質……それで?」
話しの先を察し放った言葉に僅かに驚いた表情をしたルルは、軽いため息をついて話し出す。
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