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「どう言う事なの?」
「私にも分かりませんです……黒い何かがいきなり出てきて……腕が"飲み込まれた"です」
飲み込まれた?
そんな魔法聞いた事がない。
魔法の知識なら星界・魔界・天界全てにおいて知っている。
「右目の"能力"だよ。左目は魔法を"吸収"して魔力に変える。右目は多大な魔力を消費して万物を"消滅"させる事ができるんだ。まぁ、消そうとしたのに交わされたからね」
「……それって」
「最強ですね」
最強だ。
こっちが魔法を放てば相手の魔力に変わる。
リンは武道には自身がある見たいだし剣とかの武器を使う者は限りなく少ない。
簡単に言えばリンが近接系で最強なら誰にも負けないはずだ。
「いや。最強じゃないよ?魔力はこの眼に溜まるんだ。許容の範囲を超えると俺の体にかなりの負担がかかるからね。イヴァ程の魔力があれば密度が高くてデカい魔法を2、3回くらい時間差なく直撃させられたら死ぬんじゃないかな?」
「何か随分とあっさりと教えてくれるのね?」
あれ程に怒っていたリンは微笑みながら喋っている。
「約束は守るからね。質問された事には9割答えるよ……ご主人様の命令とあらばね」
本当に彼は不思議だ。
いくら約束だと言っても先程あった事を水に流す何て私には出来ない。
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