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◇ ◇
「目隠しだけで良かったのか?」
「少しくらい暴れてくれた方が楽しめるでしょ?」
「怖い怖い……遠慮するよ。えっと…ルルさん?そんなに殺気出さないでくれないかな…?」
大広間か広間かよく分からないけど、長いテーブルに大量の椅子がある広間に居る。
良く貴族とかの絵で見る光景だ。
「何をするか分からないですから、警戒するのは当たり前です」
「ルル。私がそこまで弱くない事くらい分かるでしょ?」
「でも……そい…リン様は幻術使いです。それもかなり高位で特殊な……」
幻術は、呪文を唱えて相手に幻覚を見せる魔法。
「……特殊?」
「俺は指の動き……と言うより体の動きで幻覚にかけれる。俺が地面に刀刺した時にイヴァは刀を見てただろ?」
「そんな事ができるのね……」
本当なら俺の幻術は現実にも作用する。
幻術でイヴァの脚が斬れたなら現実でも斬れる。
なのにイヴァにはそれがなかった。
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