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「その先は至って極端です。絶望に至った魔王様は…イヴァ様をこの城に幽閉、そして…魔王を決める戦争を起こしましたです。ルールは簡単、魔王様が候補の名前を43人あげて43人が潰し会いです」
イヴァは第1席……幽閉したのに第1候補……矛盾すぎる。
「みんなは賛成だったのか?」
「はいです。自分が魔王になれるチャンスですから当たり前です」
確かにそうだ、いくら頑張ろうが魔王の下の立場にしかなれない。
魔王に従うしかないのだから……
「もしかして……そのために星界の人間を使い魔に?」
「はいです。みんな星界の人間を狙っていますです」
星界では強い者がどんどんと突然に…忽然に消息を絶っていた。
俺もその一人、黒い魔法陣に追われてた所でイヴァの魔法陣が現れて……そこから今へ繋がる。
黒い魔法陣。"それ"が誰が発動していたか俺は知っている。
"それ"は憎い相手。
今は薄れてはいるが……殺したい程に、辱め、恐怖に、畏怖に、喪失に、憂鬱に、残酷に、断片に、恥辱に、痛く、苦しく、拷問に、殺したい相手の1人。
薄れてきてはいても……その"想いと記憶"それは決して色あせる事のなく、体に、身体に、心に染み付いている。
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