Steer

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「聞きたい事は山程あるけど必要な事はこれくらいか……」     自分がここに呼ばれた理由?目的?それが多少なり分かったし……まぁ、良いやそんなのは……全てを受け入れるんだ…その時に起きた事象、事柄全てを……     これは……希望なのかも知れない……俺の僅かな淡い希望。     「イヴァの部屋って何処だ?」     「さっきまで居た"遠紫(エンシ)の部屋"の向いの部屋です」     遠紫の部屋。 あの球体の部屋の事か……     「二人だけで話したいんだけど良いか?」     「その指輪だけ渡して頂ければ問題ないです。その目隠しはイヴァ様でしか解除できないですから」     まだ眠っている梓が入っている指輪をルルに預ける。     そして、一言お礼をして広間を出る。     これからイヴァに多少なりとも謝罪をしに行く。     ついでに契約も果たす。 それに……早く信用してもらわないといけない。     "黒"はまだ良いんだ。 気付いていても笑って傍観する用な奴だから……ただ、"白"はダメだ。 あれは嫉妬深く執着が凄い。 間違いなくあれは来る。     そんな考えをしていると、イヴァの部屋の前にすぐに着いた。   .
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