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「ニナは特殊な死神よ」
俺の疑問を察したのか、突然イヴァは話しだした。
「……死神?」
「この魔界には多種多様な種族が居るわよ?吸血鬼、悪魔、死神……細く揚げると切りが無いわね。まぁ、7割が悪魔、1割づつに吸血鬼と死神、残り1割は特殊なモノになるのよ」
星界で言う架空の人の形をしたそうでないモノ。
小説や古文書の中だけの架空のモノだったはず。
星界には龍などの架空の生物は存在する。
「そこまで細い所は知らなかったな……特殊って?」
「ニナは強いわ、だけど最弱なのよ」
「……戦闘後に何かしら反動があるのか?」
特殊と言うからには何か特別な理由があるはずだ、しかも弱点が……
「ニナは死神と言ったわよね?それは本当であって嘘なのよ」
「…………魔界は混血が駄目とか?」
混血、別々の種族同士の子供。
天界ではこれは戒律に違反する。よく星界では言うが堕天使ってやつだ。
「別に魔界ではそんなの関係ないわ……混血なのは正解、吸血鬼と死神の珍しい混血よ」
イヴァが言うにはあの銀髪は死神と吸血鬼特有の色らしい、朱目は死神の方を継いでいると……
「吸血鬼は血を自発的に作る量が最低限なのよ……だから他人から血を吸う。なのにニナは私の血しか"受け付け無かった"のよ」
血が吸えない吸血鬼?
それが強くて弱い理由?
いまいちピンと来ない。
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