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「戦闘後に反動がある……半分正解ね。正確には戦闘中に反動がある可能性があるのよ」
「吸血鬼は血を魔力に変えたりするとか?」
「それも半分正解。血液……それ自体が魔力なのよ。食堂に行きながら話すわよ」
そう言ってイヴァの部屋を出て赤い絨毯が長々と続く廊下を歩く。
「血液を魔法の糧とするのが吸血鬼、血を魔法にする分、例えば1の血で5の魔力の分の力があるわ」
「なるほどな……それが吸血鬼の能力なら悪魔と死神の能力って?」
血液を魔力として使う事が出来る吸血鬼。
稀に他の種族も出来るらしいけど、血を作ったり吸収する事の出来ない他種族には向かないらしい。
「吸血鬼は血液、悪魔は魔力、死神は能力って所ね」
「魔力は魔力量だろ?能力って?」
「簡単に言えば生まれつきある能力、死神はそれが更に特化した種族。ニナは完璧ではないけど魔法反射が出来るわよ」
魔法反射。
簡単に言えばカウンターだ。飛んで来た火の球を跳ね返すようなのだ。
「魔眼ほど強力ではないにしろ、死神に吸血鬼は悪魔よりも強いとは言えるわよ。まぁ、私は吸血鬼よりも死神よりも強いけどね」
そう言うと妖艶に笑う、イヴァの仕草の一つ一つが美しく綺麗だ。
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