Gaze enviosly

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話していると、大きな扉が自然と音もたてずに開いた。     「ここが食堂……アマネにニナにルルしか居ないの?」     食堂……一般的に見たら大広間と言える場所の真中にある大きなテーブル、何か昔の貴族の晩餐会の絵の様だ。     「他の者は仕事に向かいましたです」     イヴァの質問に食堂の入口で立って待って居たであろうルルが答える。     「そう……いずれ紹介出来るから後でいいわね」   「ん……別にいい」     突然に話しを振られ意味も無くちょっと焦った。     「イヴァ様。その美味しそうな彼が?」   「そうよ。まだ私も手を出してないからダメよ?」   「分かってますよ……飽きたら下さいね」   「考えておくわ」     厨房らしき所から出て来て妖艶に笑いながらイヴァと危な気な話しをする栗色の髪の女性。     「あれが……アマネだよ」     ニナがいつの間にか座って居た場所から俺の横に来て、栗色の髪の女性がアマネと言う事を教えてくれた。   何かその姿が凄く愛らしい。   .
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