Gaze enviosly

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  「そう言えばさ、イヴァに従えるのは良いけど何するんだ?」     イヴァは幽閉されている身だ。王を決める戦いもまだ起こってはいないらしいし……今日から何するんだ?     「そうね、取り敢えずリンには強くなってもらうわ」     これでも異能……異端の力に目があるから強さには自信があったのだけれど、やはりまだ弱いらしい。     「双炎の月の第ニ週目から本格的に王を決める戦いが始まりますです」     先程から見掛けなかったルルが食堂から出て来ながらそう告げる。     「星界で言えば……約一月くらいだよ」   「20日程でルルくらいの強さにはなってもらうわ」     ニナが俺に分かる様に教えてくれて、イヴァが難しい事を言う。     「煉月の日(レンヅキ)、私達……魔界の血が流れてる者は魔力がほぼ無くなるのよ」   「天界は……逆に月が無くなる日……弥月の日(アマヅキ)に……魔力が低くなるの」     その後の説明で分かった事は、一月に1回のペースで魔界の魔力を下げる煉月の日と、魔力を上げる弥月の日が来るらしい。   ちなみに天界はその逆で星界は特にない。     「……もしかして戦った時が――」   「煉月の日です。その前日……つまり弥月の日に呼び出すつもりが、準備に時間がかかり仕方なく煉月の日にリン様を呼び出したのです」     ゙違和感゙の正体が分かったけど流石にショックだ。   .
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