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「呪術……?」
イヴァがすぐに反応する。多分胸の十字架の件だろう。
「呪術は多少だ多少。謎だらけだし古代か何かか知らないけど文字が今とは違うモノばかりだからな」
「なら何故に呪術では無いと分かったの?」
陽気な場の雰囲気がピリピリとしだした。別に隠した訳でもなかったんだけどな。
「そう怒るなよな……ただ俺の゙持ち主゙に教えてもらっただけ、ちなみにこれを俺に刻んだのば持ち主達゙じゃない」
忌まわしい記憶。
砕け、小さくなり、また砕け、更に小さくなる記憶の断片。
あいつ等には都合の良いこの十字架の能力に見合った呪い。
それば契約゙だ。
重複に重複を重ねた契約。あいつ等が何を目的として、何をしようとしてるか何て分かる訳が無い。
「辛気臭い話しは終わりにして……他には革術何かも使える」
革術(カクジュツ)
これも基本は捕縛系の魔術だ。
呪術との違う所は主に゙制限゙させると言う所。呪術は動きなどを止めたりするが、革術は動きや魔法を制限する。
「革術何て初めて聞いたわ」
「これは捨て去られた魔法らしいからね……天界の」
性能も微妙な上に扱い難い革術は自然と消えたらしい、ただ魔力消費量がかなり低いから俺からすれば使える魔法だ。
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