Steer

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「その左目の魔眼……魔法陣が刻まれてるのね。 私のより強そうね?」 彼女の魔眼は両眼。 しかし、その綺麗な腰まである銀髪に似合う紅色の瞳には何もない。 しかし、よく見ると彼女はとて綺麗だった。 色白な身体でスタイルは良く、小さな顔にはパーツが綺麗に揃っていた。 「無視かしら? 女性が名乗っているのに無視した挙句に私の質問にも答えないの?」 「僕の名前はリンウェン……確かにこの魔眼は強いよ。 死の瞳……第3席の瞳だ」 「……リン……ふふふふふ……死の瞳……死神に愛されたのね?」 神殺し。 それは実際には神に愛される事を意味する。 これは真実の情報。 世界のほとんどはこれを知らない。 一般的には、魔眼は神を恥辱し殺めた者を明す為に、その瞳に印を宿すのだと記され認識している。 「馬鹿な奴等よね。 神がそいつに殺された印として宿すのはいいわ。 でも普通は力まで宿さないわよね」 「あぁ。君とは気が合いそうな気がするよ」 全く同じ考えだ。 神が殺された相手に力まで宿すはずがない。 .
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