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「神や死神……または悪魔や天使がそれは自分のモノだとマーキングをする。 それが魔眼」
「魔王候補である悪魔の君がなぜ……天使や悪魔に愛されているのかな?」
それは自分のだ。
そんな為に神達が宿すのが魔眼。
俺の質問にくすくすと笑う魔王と名乗るイヴァ。
「私は美しい……愛されて当たり前でしょ?」
「…………そうだね」
彼女は……天然なのか変わっているのかどうやら本気で言ってるようだ。
「それにしても死神の御墨付き何てレアね」
「あぁ。 だから何が目的か知らないけど諦めたら?」
嫌味を込めて言い合う二人は年相応の少年と少女のようだった。
「……でも、なぜ左眼だけなのかしら?」
「目的は僕を使い魔にする事?」
二人は笑う。
瞳の奥に興奮と憂いを帯びながら笑う。
「えぇ、使い魔にならない? いえ、なりなさい」
「断る。 僕は縛られない」
黒髪で……黒の瞳……左眼には銀色の魔法陣を宿して少年は彼女を見据える。
「力ずくで契約させてもらうわ……」
「ッ――…」
瞬間、リンはその場に背中から倒され腰に跨がられる……馬乗りの状況になった。
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