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「僕は他人の評価よりも、自分の自己評価を尊重します。誰かの付ける価値は助言程度でしかありません」
「そう………かな」
「そうですよ」
金網に背を向け寄っかかりながら続ける。
「結局の所、自分は自分でしかないんです。他人の付ける価値や評価で変わってしまうなら、無いも同然でしょう」
僕は先輩へ向き直り、
「だから、そんなに気にする必要はないと思いますよ」
先輩はふふふっと笑い、
「なぁんか、励ますつもりが励まされちゃったなぁ」
先輩は金網から手を離して、僕へ向き直った。
「やっぱり君はカッコいいよ」
「参考にさせて頂きます」
「生意気な奴め~」
僕も先輩も、お互いがお互いを励ました。
大事な事は、何かに左右されない自分を持つ事だと思う。
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