プロローグ

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真冬の寒い海を前に、1人の少女が立っていた。 どの位の時間をそこで佇んでいたのだろう… 少女は海をじっと見つめながら、少しずつ足を進め始めた。 その足は止まることなく、躊躇することなく、だんだんと海の中に入っていく。 足が濡れていることも気にせず、道を歩いているかのように、前へ…ただ前へ……… 感情のない目で、前だけを見つめ少女の身体は、すでに腰の辺りまで水に浸かっていた。
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