箱と母と空

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ある日のこと、母の実家から母が俺くらいの時に大切にしていたらしい木箱が送られてきた。 筆入れくらいの箱で、ただの赤いひもでふたを結んであるだけの粗末な箱だ。 とても大切にしていたとは思えない。 空「なんだろ、これ。」 ひもを解き開けようとするが 空「・・・あかねーよ。つかふたなくね。」 フタがない。あるのだがきっちり密封されていて、開けるのは無理そうだ。 空「くそ、このやろ」 強引に開けようとするが
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