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[雲雀夢/切甘]
『きょーや、きたよ?』
「あぁ、悪いねナル」
「早かったね」
「…」
『!?入江、正一』
今日、恭弥に呼ばれた
理由は知らない
でも大好きな彼に呼ばれたので駆け足で向かった
場所は恭弥のアジトの客間
言われた時間の5分前に行くとミルフィオーレのホワイトスペルの服を着た男、入江正一がいた
『なんで…?』
「ナル、今から僕が言うことを聞いて…」
恭弥から聞いた話しはある作戦の話しだった
10日後、ミルフィオーレを率いる白蘭とツナが話し合いをするらしい
でも正一は白蘭が耳を貸すはずがないという
だから霧の幻覚で私がミルフィオーレになりすましツナを殺す…
本当は麻酔薬なので死ぬことはない
もし嫌なら正一がしてくれるらしいけど…
『…やっぱりできない』
「ナル…」
『ツナは中学からの友達だけど今は友達でもありボスなんだよ?
いくら作戦だからって私にはボスを撃つなんてできない…したくないッ』
言い切ると私はその場を離れた
恭弥とツナが止めた気がしたけど知らない
ただ無我夢中で走った
そしてたどり着いたのは懐かしの並中
私はここにきてやっと普通になれた
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