「ごめんね...」

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君の歪む顔しか頭に浮かばなかった。 君も皆と同じ様な気がしたんだ。 怖かった、嫌われるのが。 きっとこんな場面を見たから幻滅されちゃうんだろな。 気持ち悪いって言われちゃうんだろな。 でもね、君は違ったね。 君は何も言わず、ただ2僕を抱きしめてくれたね。 目にいっぱいの涙を溜めて。 ごめんね...そんな顔をさせるつもりじゃなかった...。 君の真っ白な肌が僕の血で真っ赤に染まる。 思わず僕も泣いてしまった。 枯れたはずの涙が流れた。 君はこんな僕を好きって言ってくれたよね。 嬉しかった。 誰にも愛されぬ僕を唯一愛してくれた君。 愛など知らぬ僕は君に何も返せない... けれど君は傍にいてくれるだけで幸せって... 君がいてこそ僕は存在するんだよ? 君が僕の生きる意味 ずっと独りぼっちだった僕 誰もが通り過ぎて行く中 君だけは気づいて拾ってくれたね。 ボロボロで感情の無い捨て犬の様な僕を。 僕は笑い続けよう。 君が悲しい時は傍にいるよ? 君が嬉しい時は寄り添うよ? 君を信じてみるよ...
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