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どれくらいの時間が過ぎたのだろうか、呂布は致命傷を負いながらも立っていた
「まさか、ここまでやりおるとは」
呂布立っている周りには、幾つもの遺体と血が貯まり、まるで血の池地獄の上に鬼が仁王立ちしている様だった
「呂布奉先何と言う猛将か」
その圧倒的な強さに将は驚愕していた。
兵士達は怯え上がり、動けずにいた。
そんな中、一人の兵士が沈黙を破り、槍を構えて呂布の背中目掛けて走っていった
誰もが、槍は届かないと思った
しかし
見事その槍は呂布を貫いた
両膝を付き倒れる呂布
静まり返る兵士達、その光景に誰もが見入っていた。
「刀を」
兵士が、将に刀を渡す
「呂布奉先、貴様に縛り首は似合ぬ
今ここで絶ちきってやろう」
将は刀を振り上げた
「もっと良い者に仕えておれば、素晴らしい武将になったのかもしれぬな」
呂布の首目掛けて刀を振り下ろす
その時だ。呂布の周りがいきなり光りだした。
「ぐわっ! な、なんだ!この光は」
余りの光の強さに、そこにいた者達は全員目を瞑る
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