猛将

3/4
1940人が本棚に入れています
本棚に追加
/90ページ
どれくらいの時間が過ぎたのだろうか、呂布は致命傷を負いながらも立っていた 「まさか、ここまでやりおるとは」 呂布立っている周りには、幾つもの遺体と血が貯まり、まるで血の池地獄の上に鬼が仁王立ちしている様だった 「呂布奉先何と言う猛将か」 その圧倒的な強さに将は驚愕していた。 兵士達は怯え上がり、動けずにいた。 そんな中、一人の兵士が沈黙を破り、槍を構えて呂布の背中目掛けて走っていった 誰もが、槍は届かないと思った しかし 見事その槍は呂布を貫いた 両膝を付き倒れる呂布 静まり返る兵士達、その光景に誰もが見入っていた。 「刀を」 兵士が、将に刀を渡す 「呂布奉先、貴様に縛り首は似合ぬ 今ここで絶ちきってやろう」 将は刀を振り上げた 「もっと良い者に仕えておれば、素晴らしい武将になったのかもしれぬな」 呂布の首目掛けて刀を振り下ろす その時だ。呂布の周りがいきなり光りだした。 「ぐわっ! な、なんだ!この光は」 余りの光の強さに、そこにいた者達は全員目を瞑る
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!