日常

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晴れた日の朝、小さな女の子は杖を持ち呪文を唱えていた 「あらぶる炎の神よ 我に仇成すものを燃やし尽くせ ファイヤーウェーブ!!」 杖の先から、小さな火が出て来た 「・・・はぁ 駄目かぁ」 落ち込む様にうなだれる女の子 そんな中、女の子に近付く者がいた 「アイカよ、誰が見てるかもわからんのに魔法の練習などするな 名家を汚す気か?」 威厳ある風貌を持っている男が、厳しい顔つきで言った 「ごめんなさい お父様」 この男はロアーヌ・レジオンド、このキシリア国の中でも三強に入る魔術士の貴族で、アイカの父親である 「なぜ三姉妹なのにお前だけ魔法が使えないのだ?」 「・・・ごめんなさい」 暗い空気が立ち込める
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