Birth Takumi

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久々に会う樹音。 久々と言っても、何ヶ月か会っていないだけ。だからお互いに変わらない姿に笑いが出る。 ちょっとそこで撮影だったから、その帰りに皆と会おうと思って、楽屋に顔を出したらしい。 「で、どう?」 「なにが?」 「2度目の最年長。ちゃんとやってる?」 「やんなきゃ樹音に怒られるし」 「なに、それっ」 久しぶりにやる、くだらない言い合い。それさえも楽しくて、また笑みが零れる。 にしても、樹音も元気そうで良かった。 「樹音も仕事はどう?」 「うん、楽しいよ」 「そっか、良かったね」 「私はてれび戦士になった日から、お仕事運ついてるから」 “天てれには本当に感謝してるの”なんて、嬉しそうに話す樹音。 卒業した今も大切な場所なんだと知らされた気がした。 その場所を今度は僕たちで守っていかなきゃいけない。 樹音のようにはいかないけど、樹音とは違ったやり方で、天てれを守っていくんだって強く思った。 「拓巳らしく天てれを盛り上げてね?私、出来るだけ毎日見るから」 「うん、任せてよっ!」 ―今でも― (樹音が見守ってくれるから) (僕たち5人は進んでゆける) 「そうだ!はい、これ」 「なに、これ?」 「拓巳、今日誕生日でしょ?」 「あ、そうだった!」 「ははっ、拓巳らしい」 樹音がくれたのは、真っ白なノートだった。 開くと一番前に24人で移した写真が貼ってあって、その下に“拓巳なら出来る”という字。 きっと、僕の不安を察してくれた樹音の字だよね? 力強く頷くと、樹音は嬉しそうにまた笑った。 あとがき 7月25日、 大好きな拓巳の誕生日っ♪(∀) なので、 大好きな拓巳×樹音の 友情verで書きました♪ 拓巳、14歳の誕生日 おめでとさんっ(*´艸`) これからも応援してるよ! 2009.07.25〓
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