一族

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「私の力不足が全ての要因です。」 白は苦々しく言う。 「……後悔は後でもいい。――今はこの状況の打開策が必要だ。」 セフィランサスが静かにそう言えば、アルが目を細め、言葉を紡ぐ。 「死神の力量と能力の向上を図る事が先決では?」 「そうだな…。」 リイの実力は相当のものだ。そして、その部下達も。 その為白死神達、五大勢力がどれ程の実力を持っていたとしても、やはり護る事が難しくなる。。 だからこそ、死神達の能力の向上が不可欠になってくる。 でなければ、リイの軍勢に襲われた時に無抵抗でやられた。などということになりかねない。 だからせめて、対抗しうるだけの術を身に付けなければならない。 「相手の力は未知数…。どう出る?」 シュナミアがぼそり。と呟く様に言うと。 「居場所が判れば攻め込むのも有りだが、迎撃が無難だろうな。」 白死神が腕を組み、眉を寄せながら言うと、 「それが、確実な手立てでしょうね…。」 と白が紅い瞳でちらりと白死神を見てから呟いた。
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