一族

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白死神達が今後の事を話し合っている時、トキとツキは自室にある椅子に座り込み、何かを考え込むようにして、押し黙っていた。 『……。』 。 ふ。と視線を窓の外に移した後、2人は音も無く立ち上がり、自室を後にする。 《何処へ行くおつもりです?》 《外はまだ危険だ………。》 玄関へ向かうと、今まで黙っていた世瑠と謐が引き止める様に、少し咎める色が含まれていた。 『………解ってる。』 ((でも………。)) 2人が言葉を連ねる前に、世瑠がやれやれ。といった様子で、問う。 《行きたいのは、篠月の屋敷か?。》 『……うん。』 2人が肯定の返事を返すと、謐が悩む様に唸り、言う。 《篠月邸ならば、襲われる心配は無いのでしょうが、アル様に言ってから行きなさい。》 『…解った。』 ――最も、彼はトキとツキの2人がこの屋敷を出た時点で直ぐに気付くだろうが、リイの襲撃が有ったばかりだ。 行き先を告げて置くに越したことはない。 会議室へと繋がる姿見に手を翳すと、グニャリと鏡面が揺れ、道がは開かれた。 螺旋状の階段を下ると、会議室の扉の前に辿り着く。 『…………。』 重厚な扉はまるで自分達が立ち入る事を拒絶するように、固く閉ざされていた。 『……。』 扉の奥には見知らぬ気配も多く、扉の前に立つ2人の手は自然と止まった。 必要以上に警戒する必要はないと、2人は思い。 とんとん。 と扉をノックした。
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